REAS
2009年12月31日 (木) 18:37時点におけるimported>Miguelによる版
REAS(レアス、西: Red de Redes de ECONOMIA ALTERNATIVA Y SOLIDARIA、「オルターナティブ連帯経済ネットワークのネットワーク」)は、自治州単位(たとえばカタルーニャやエストレマドゥーラ)および分野単位でのネットワークから構成される、スペインの連帯経済ネットワークである。法的には、スペインの法律に基づくNPOとなっている。
連帯憲章とその6つの原則
REASの目的は連帯憲章(スペイン語)にまとめられており、以下の6点を主眼とする:
- 平等: 均衡の取れた方法で、利害関係者全員(労働者、企業家、会員あるいは企業の株主、顧客、納入業者、地元および国内外の社会)の利害を満たす
- 雇用/労働: 安定した雇用を創出し、不利な条件に立たされた人や低技能者の雇用獲得を促進することが目的である。全員に労働条件および尊厳のある給与を保証し、個人的発展および責任のある職務の遂行を促す。
- 環境: 短期的および長期的に環境に害を及ぼさない行動、製品および生産方法を推進し、将来世代の未来を危険にさらすことなく発展が長期的に可能となるようにする。
- 協力: 組織内外での競争を基盤とするのではなく、より人間的で利益が出て能率的な価値観としての協力を推進する。
- 非営利性: 良好な運営によって生み出された利益は、あくまでも同じ方向性での業務継続のための生産手段の改良に対して投資すべきであり、経営者や会員の間で分配してはならない。
- 周囲への取り組み: 私たちが生産活動を実施する地域社会の中の人たちとの絆を強化し、周囲全体が私たちとともに進展できるようにする。
歴史および概略
REASは1995年に、特に社会的・経済的および文化的に阻害された人たちの社会統合の難しさを意識していた組織などによるネットワークとして結成されたが、セクショナリズム(連帯経済の他分野への無関心)および地域主義を乗り越えるために、地域や分野ごとのネットワークをまとめるネットワークとして再編された。REASの会員団体の中には1980年代から運営されているものもあれば、1993年にスペインを襲った経済危機の結果生まれたものもあり、80%は地元でのみ活動を行っている。
生産活動としては、リサイクル、金融サービス、公共交通、自転車配達便サービス、農業、ガーデニング、カウンセリングサービス、環境教育、フェアトレード、交換クラブのグループ、消費者生協、連帯経済関連の書店、食事提供サービスや清掃サービスなど幅広い分野が含まれる。REASのサイト(スペイン語)では、スペインのみならず中南米など各国のニュースや各種資料など、連帯経済に関する有益な情報を提供している。
外部リンク
連帯経済ポータル(REASが運営、スペイン語)